
“クリーニング師の叡智による、社会貢献と社会変革”
衣生活は「衣・食・住」の一つでありながら、社会的な認識や意識が低く、平時でも災害時でも軽視され、支援や対策の優先順位が後回しにされがちです。
日本では年間約100万トン、約33億着もの衣類が廃棄されており、そのうち約65%が焼却・埋立処分されています。
衣類の製造には一着あたり25.5kgのCO₂排出と2,300Lの水が消費され、廃棄時には1kgあたり約2.7kgのCO₂が発生するなど、衣服の生産から廃棄に至るまで大きな環境負荷を伴っています。
一方で、洗濯をはじめとする日々の衣生活は、時間的・身体的・精神的な負担が大きく、多くの人が課題を感じながらも、適切な支援や知識にアクセスできていません。
私たちは、こうした現状に対し、素材や汚れの特性を見極め、衣類を長持ちさせる専門知識と技術を備えた衣類ケアのプロフェッショナルである“クリーニング師”の「叡智」を、社会の中の様々な場面で活かし、人々の衣生活を支えることで、暮らしの負担を軽減し、暮らしの質を高め、同時に環境負荷の低減にも貢献できると考えています。
また、これらの活動を通じて、クリーニング業が若い世代にとって魅力ある仕事として映り、次世代の担い手が育つ環境をつくることも目指しています。
日本衣生活支援機構は、衣服の大量消費文化を見直し、一人ひとりの豊かな暮らしと持続可能な社会の実現に貢献してまいります。